快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
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デイヴィッド・J・リンデン (著), 岩坂彰 (翻訳) ]
こちらはセールで半額になってます。以前読んだことあるんだけど本は全部売っちゃったので。
報酬系、特にドーパミン系について一般人でもわかるように解説しつつ、ドラッグやギャンブルなど、古今東西の事例を紹介。今、ドーパミン枯渇に苦しんでるというか、なんとかしたいなって思ったので読み直してる。
症状が進むにつれ、 耐性、 依存性、渇望が現れ、得られる多幸感は徐々に弱まっていく。快感よりも欲望が先に立ち、 嗜好が不足へと変化する。 アルコール依存の人を指して「あの人は本当に飲むのが好きだね」とか、コカイン依存の人は「ハイな気分が大好きなんだろう」とか言うことがある。依存症の人は好みの薬物でほかの人以上に快感を得ていて、それで薬を求めずにいられないのだと私たちは想像しがちだ。 だが、現実の依存症者の話を聞くと、ほとんどの人は好きな薬をやっても、もうあまり快感を得られないのだという。ひとたび依存症の進行が始まったら、快感は抑えられ、不足感が表面化していく。そのことを示す証拠がたくさんある。不幸なことに、依存症者で感じられなくなっていく感覚は、薬による快感だけではない。快感回路に生じるさまざまな変化は、ほかの経験、たとえばセックス、おいしい食事、運動などから得られる楽しみにも影響していく。デイヴィッド・J・リンデン. 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか位置NO.901
LOH症候群もあったり、鬱もあったりで、最近何をしても楽しくない、幸せを感じられない、むなしい......となっていて。そんな自分でも楽しいと思うこと、刺激的なことをしてみようかとも考えたのだけど、話は逆で、快感や刺激をより強いものを!と求めていっても「感じなくなる」だけ。したがって幸せになるためには、いかに平穏な心を持って生きるかなんだよな。なんて思っていたら、
アヘンは自由に手に入った。いっぽうマルクス・アウレリウス・アントニヌス帝は、今日では後期ストア派の古典『自省録』の著書として知られる人物だ。ストア派の哲学では、感情を否定することが物質的世界の災いと苦悩を超克する鍵とされる。おそらく、薬物でハイになっている間はストア的になりやすかったのではないか。というのは、この皇帝は折り紙付きのアヘン常用者だったのだ。毎朝、戦争中でさえ、ワインの中にアヘンを一かけら溶かして飲んでいたという。ガレノスの記録によると、皇帝は実際に依存症になっていたようだ。ドナウ川流域での戦役中、皇帝は短期間アヘンなしで過ごした時期があり、その間にガレノスが描写した皇帝の様子は、まぎれもなくアヘンの離脱症状を示している。デイヴィッド・J・リンデン. 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか Kindle 版. 位置507
ええーーー!? あんな「一時の快感におぼれず平穏な気持ちで淡々と生きろ」みたいなこと書きまくってる人がアヘンか。
SNS中毒やゲーム中毒、恋愛中毒で苦しんでる人にはかなりおすすめの一冊。短いし。